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都内某私立男子校で音楽教師をしています。カイミングアウトしていませんが僕はゲイです。
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05.03.00:38

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  • 05/03/00:38

08.22.13:04

04:ニックとブラジル風バッハ

イタリア人のニックはすでに白髪っぽい?灰色の髪だったんですが、思ったよりも若かったです。それでも僕よりも15歳年上でした。

僕はなんとなく大学の教授にかわいがってもらっているような気持ちになって、彼と会い、音楽や異国のリゾートの話、彼が持っているヨットの話などを聞くのが楽しかったのを今でも覚えています。

彼はひょろっと痩せて背が高く、頭は禿げはいませんでしたがキラキラ輝く灰色の白髪が印象的でした。テッドダンソンといえばイメージが湧くでしょうか。(もちろんここまでいい男ではないですが、若いときは相当かっこよかったであろうと容易に想像できる外国人独特の顔立ちでした)

あるとき、何度か飲んだりオペラを見に出かけたり、結構親しくなった後、僕は彼の山の手にあるマンションにおじゃましていました。

彼は横浜と都内に数件のレストランを持っていて、少し前まで有栖川のあたりに住んでいたけれど、港と緑の公園の雰囲気が好きで横浜に移ってきたとのことでした。

相変わらず彼は日本語は一切はなさず、なまった英語で、僕はまぁ、なんとか意思疎通できる程度に会話していました。

僕らはその日、僕の友達が演奏するチェロを聴きに行っていました。ヴィラ=ロボスのブラジル風バッハの5番のアリアです。(ここで視聴できます。視聴するウインドウの5番目の曲です)

この曲は8台のチェロとソプラノによる構成でしたが、チェロ奏者が8人集まらず、某音大の小ホールで4人で演奏していました。それでも十分美しかったですが。

ニックは友達の演奏を気に入ってくれ、大変満足した様子でした。

ニックはこのブラジル風バッハの5番アリアを持っていなかったので、僕のiphoneをステレオにつないでこの曲を何度も聴いたのを覚えています。

僕たちはその日、グスタフマーラーの交響曲からバッキアーナス・ブラジレイラスの話まで、実によくクラシックの話をし、お互い知らない発見があったりして会話が弾みました。
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